水(パート3)
宇宙へも旅立つ時代に『水が合う、合わない』なんて古くさいことを?!と思われる人も有るでしょう。
迷信とか民間伝承と言ってしまえば、まぁ、それまでのことですが…
そうは言っても近代的な建物の建築でも地鎮祭も行われるし、風水なども大事にされている方も多いですよね。
そこは永年培ってきた魂的なモノの考えとして切り捨てられないところが有ると思います。
わが家は昔から『釘や押しピンを刺す時に「退いとって下さいよ」』と声に出します。
山や田畑に杭を打つ時も同様。
草引きで岩や石を触る時も。
お墓の石塔をゴシゴシする時も「綺麗にしますから失礼しますよ」。
神棚や仏壇をお掃除する時も。
幼い頃からご近所のおじい様やおばあ様方もそう言われるのを聴きながら大きくなってきました。
日本の(アニミズム(精霊信仰))の名残なんでしょう。
特に私の住む土地は天領であった所で古い土地柄で千ケ峰という山岳信仰の山の麓。
曾祖母から「この石は触ったらアカンよ」とか、「ここの岩の上に座ったらダメ」とか。
「氏神様はこっち回りでお参りするんやで」と教え込まれている。
私の中学生の頃でもご近所の方が不明の病になられた時は村人あげての『河上神社』様への御百度参りが行われていました。
特にわが家では「どこにどなたがいらっしゃるか分からないから釘を打つ時などは必ず「退いとって下さいよ」と声を掛けるのはお決まり!」と。
「溝や池や水路などは草刈りや泥かいをして水の滞ることの無いように」と「岩や石で触ってはいけないモノもあるから」(詳しい内容は省略)と。
この3点は必須です!
その土地にはその土地の風習が有ります。
特に歴史のある土地にはね。
だから、もし、お引っ越しをされることが有ればその土地の氏神様に御挨拶をされるとか、その土地の人と交流することによって土地の決まり事を教わるとかって大切なことだと思います。
古臭いようでも、それがその土地の水に馴染むことだと私は思います。
(更に続く)
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