見方を変えれば
吉備の土地に行くにあたり、『鬼伝説と桃太郎』について調べた。
桃太郎の鬼の元は温羅らしい。
温羅とは朝鮮の百済で起きた戦争を逃れて日本にやってきた渡来人のリーダー。
古くから朝鮮半島と交流のあった吉備の人達は温羅や家来達を快く受け入れた。
温羅はそんな吉備の人に感謝して製鉄、造船、製塩などの技術を教えた。
高い知識と技術を持つ温羅は吉備の人々から尊敬され吉備の王になった。
ところが、温羅のおかげで豊かになった吉備の製鉄技術を狙ったのが大和朝廷。
吉備と大和朝廷との戦で温羅軍は敗戦。
そこで『勝てば官軍』で負ければ悪者。
歴史ではよくあることですよね?!
私も20年位前に福知山に司会に入る時に言われました。
「明智光秀公は世間では“三日天下“と揶揄されるけれど、福知山では英雄だからねっ!!」と。
歴史上では織田信長公が英雄で、明智光秀公は大河ドラマ以前は日の目を見ない感じでしたが、福知山では治水工事を推進したりと知的な武将で誉れ高い。
福知山城を築いた英雄です。
いつの世もそうですよね。
大和朝廷に負けた温羅は悪者の鬼とされ。
打ち負かした方は桃太郎として英雄化。
だから、必ずしも片方の意見だけを聞いて悪者とするのは問題が有るってことねっ。
見方を変えれば正義であり。
また、悪でもある。
まぁ、そんなモノですよね。
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