触るべからず

このお家に引っ越しをした時に旧家から神棚を移すのにある方にお願いしました。

その方は神事に携わっていらっしゃる温厚なおじいさんでした。
いつも穏やかでニコニコと笑顔。

母とも「こういう方が神様に好かれる人だろうね~」という印象の方でした。

脳の手術からの後遺症で家で介護をしていた父親が行方不明になった時も居場所をドンピシャに言い当てて下さった恩人です。

この方が最初に我が家にお越しになった時に大切なことを教えて下さいました。

このブログにも書きましたが空っぽの壺や瓶を上向きに置いておくと魔が入るから何かを入れるかうつ伏せにすべきという話。

大切なモノを始末する時の方法とか。
(これはまた、いずれに書きますね)

その時におじいさんが仰っていたのは岩や石には念が入っていたり、その昔は何に使われていたかが分からないからむやみやたらに触れないこと。
この話を聞いて幼い頃に聞いた話を思い出しました。

それはご近所の100年位前の話です。
家族中が原因不明の病に次々と倒れられて、藁をも摑む思いで拝み屋さんにお願いされたそうです。

するとね、その家のお婆さんが家の裏の竹藪に転んでいた丁度手頃な丸い石を2個持ち帰り漬物石にされていたそうな。

実はそのお家は何代か前には蔵が幾つも立ち凄いお金持ちだったそうで。
そのきっかけはある時に高貴な方の警護をしていた武士が野垂れ死んでおられたのを手厚く家の裏の竹藪に葬って丸い石を積んで弔い石碑にされたらしく。
そこから急にそのお家は繁栄で立派な書院造りのお家に蔵が立ち屋号が付くほどの栄華を極められたらしい。

そこから代を重ねるにその竹藪のことも放置状態となり、そのご先祖の功徳も伝承されなくなってしまったに伴いそのお家もスッカリ落ちぶれた。
蔵も全て無くなり細々と生活。
挙げ句にその丸い石を積んだ弔い石碑を漬物石にしてしまっていた現状。

拝み屋さんからその話を聞いたご近所さんは慌てて漬物石にしていた丸い石を綺麗に洗って竹藪の中に積み直された途端に家族中の原因不明の病はピタッと治癒。
この話を曾祖母から幼い頃に聞いていて、そういう不思議なことってあるのね…と思っていました。

それを思い出しました!

スピブームで磐座をベタベタ触ったりする方も多いですが…
パワーやエネルギーは触らなくっても受け取れるものです。

手を近付けたとしても石や岩に触りまくることは曾てそれはどんなお役目を担っていたものかもしれません。

迂闊に触りまくることは控えることをお伝えしておきますね。

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