お伊勢講
昔に『お伊勢講』ってあったのをご存知ですか?
私が幼い頃には村の中の数人のおじさん達が月毎に各自のお家に集まって『お伊勢講』という名の飲み会が開催されていた。
私はこの集まりが嫌いでした。
我が家が当番の時は祖父や近所の『お伊勢講』仲間のおじさんがお昼前から夜まで延々と飲み会が開かれて、家中がお酒臭くってヘキヘキしていました。
これはその昔にお伊勢参りをする仲間で構成されていた民間信仰のような集い。
それが交通の便も良くなり、簡単にお伊勢参りが出来るようになっても尚、結束力として飲み会という形で残っていたのでしょう。
その『お伊勢講』の宴もたけなわとなると歌がはじまる。
揉み手で大きな声で大合唱。
伊勢音頭というものを。
『伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊をかけねば片参り~♪」
お伊勢構のおじさん達に言わせると、
『お伊勢様』の帰りには必ず、朝熊岳金剛證寺(あさまだけこんごうしょうじ)にお参りしてから帰るのが掟らしい。
朝熊岳金剛證寺はお伊勢さんの鬼門を守る寺としてポピュラーで伊勢神宮へ参宮したあとは金剛證寺へも参らなければ片手落ちらしい。
それが伊勢音頭にまで歌われているのに、年々観光のようになってしまって、お伊勢様に参ったあとは、赤福餅やらパールの買い物やら水族館やらに観光が専らで嘆かわしいと力説されていた。
たまたま、今月末にお伊勢参りを予定されている方がいらっしゃったので、この話をお伝えしておいた。
片参りにならないように!と。
お伊勢さんから本当に近い北東らしい。
と、言うのも私はお伊勢さんとご縁が無いようです。
30年以上前に2回程お仲間とトライしましたが、なぜかの山の中へ入ってしまって辿りつけない。
それが2回も(+。+)アチャー
それ以来諦めています。
だから、朝熊岳金剛證寺どころかお伊勢さんへすらお参り出来ていないのですから話にはなりませんが…
もし、皆さんがお伊勢さんにお参りにされるなら、朝熊岳金剛證寺へもお立ち寄りを!
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