意外性の+-
意外性は良いモノとしても悪いモノとしても有り得ます。
私は塾の仕事では最大限にそれを計算して活かしています。
例えば、よくある現象なんですが。
皆さんにも経験あるかもしれませんが…
優しいと思っている先生が酷く怒ると予想外のマイナスが起こります。
優しいと思っているからこその期待外れ感が一杯でガッカリが大きい。
それに反して超怖い怖いと思っている先生の人間らしいプチ優しさを垣間見ると妙に好きになりませんか?
そこなんです。
期待外れのマイナスも 期待外れのプラスも普通の場合より大きく感じる。
だから、優しいと期待していた先生が怒る期待外れの-は増大する。
で、たった一回の怒られたで嫌いになることもある。
怖いと思っていた先生が優しいと予想外の+が増大。
ずっと怖くて嫌と思っていたのが、たった一回の優しさで好きになることもある。
これは人間の心理です。
これを活かして『きょんきょん塾』は敢えて中学1年生には超厳しく仕込みます。
そして、2年生には普通の厳しさ。
3年生になるとフレンドリーに接して、生徒の自主性を重んじます。
これを反対にしてしまう人は失敗する可能性があります。
そうすると思春期の生徒は反抗したり、教師を嘗めたりと弊害が起こりやすいです。
これは全てのことに使える心理学だと思います。
優しい上司や先輩が怒ると予想外の心理から「なんで、そんなに怒るの?ムカつく」となる。
それは期待を(優しいと思っていたことの期待)裏切られたようでムカつく。
反対に怖いと思っていた上司や先輩の意外な面をみると「こんなお茶目さがあるんだ!なんか、可愛い~!!」なんて風になる。
他の人が知らない一面を知ったようで、親和感が高まる。
予想外の優しさはお得感を生む。
だから、新人を育てるような役目が来た場合に最初が肝心。
はじめの指導者が優しいと新人育成を失敗する率は高い。
昔の塾の同僚の話。
はじめに優しくされたために生徒に嘗められて収拾が付かなくなり、クレームが来て厳しくすると反抗されて授業が成り立たなくなるクラスが幾つもで辞められました。
意外性の失敗バージョンです。
部下や後輩指導にも通じるコツです。
ちょっとズレてる話かもしれませんが、釣った魚に餌を与え無いのもこの失敗例とも言えるかもしれません。
反対にお見合い結婚をした友人が結婚前はプレゼントも無く、イマイチかな~?と思いつつ結婚してみたら、優しくて結婚後大好きになったというのも嬉しい予想外の+ですよね。
はじめから張り切り過ぎて良い面ばかりをアピールしてしまうことは意外性の-を作る可能性大。
ずっと優しくやれる自信があるなら別な話ですが…
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