敬称略

最近に『硫酸事件』が起こりましたよね。

その動機は『敬称略』だったと。
先輩が後輩から敬称略で呼ばれたことに憤り硫酸を掛けたと。

このニュースを見て、私も曾てやらかしたことを思い出しました。
10年以上前のこと。
ミーティングにスタッフが集合。
しかし、担当責任者の彼女は来ません。

彼女の苗字を山田(仮称)さんとする。

スタッフは苛立っていて彼女への不満が出始めた頃に彼女は呑気にゆっくりと歩いて来る姿が見えました。

スタッフの一人が「忙しいみんなを待たせておいて、なにノロノロ歩いて来てるんだよ💢」と。

彼女は私の半分位の年齢でした。
私は彼女はチャーミングで頑張り屋さんで可愛いって常々思っていました。
人間関係も出来ていると勘違いしていましたので助け船を出そうと言いました!

「遅~い!山田!早く~っ!! みんな待ってるょ!」と冗談ぽく。

彼女は笑顔で走って来ました。
その彼女の急ぐ姿にスタッフは笑顔になりました(*^^*)

その時はそのまま穏やかにミーティングは終わりました。

しかし、その後から彼女が私に「呼び捨てにされた」と周囲に怒りまくっていたそうです。
そんなこととは知らずに私は彼女を妹分のように変わらず可愛がり、彼女が辞めていく時も本気で哀しんでいました。

彼女が辞めて暫く経ってから一人のスタッフさんから彼女が「呼び捨てにされたことを凄く怒りまくっていた」ことを聞き驚きました。

確かに、呼び捨てにした私は悪かった!
しかし、そこには彼女に不満を言うスタッフから救おうとしたもので悪意は無く、寧ろ可愛がっていたからこそのフォローのつもりだった。
余計なお世話の思い上がりでした。
本当に傷つけて申し訳なかったです。

数命士になって気付いた。
彼女にとって苗字を呼び捨てにされることはプライドが許さ無かったのだろう?と。

年齢が半分位でキャリアが彼女の何十倍もあるからと思い上がっていた私の過ち。
呼び捨てにする必要は無かったんです。

硫酸事件は問題外だが、後輩に呼び捨てにされることは彼にとってはそれほど許せないことだったのだろう。

姓名というものは本人のアイデンティティそのものであり、やはり尊いものとして扱わねばならないと仕事柄、強く感じます。

私の世代はドラマの学園モノでも呼び捨て合うのが仲良しの証的なところがあったから、呼び捨てに抵抗も無かった。

しかし、ジェネレーションギャプでは済ませられないこと。
人間関係が出来てるなんて思い込みで敬称略は失礼でした。

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