アリとキリギリスの考察
先日、この話題になったのでここでも書いておこうかな?と。
皆さんはご存知ですか?
少し前から色んな物語に変化が起こっていることを。
その一例として『アリとキリギリス』。
ざくっと書くと昔のアリとキリギリスは
「冬に備えて一生懸命働いているアリの横でキリギリスは呑気に遊んで暮らしていて、働くアリのことを小バカにした。
冬になってアリ達は豊かに暮らしているが、キリギリスは食べるモノが無く飢えて死んでしまった」
というような話でしたね。
頑張り屋さんや働き者の美徳を称える道徳的なイソップ物語だったのが今は3段階の変遷の結果捉え方が変わっているとか。
昔➡働くことは美徳として、怠けることは良くないとされていた。
働ける時には頑張って働いておきましよう!という教え
変化1回目➡優しさが何より大切だから、困っているキリギリスを助けてあげよう。
遊んでいて貧しくっても、助けてあげたらアリは素晴らしい!という教え
変化2回目➡困っている人を助け無いアリが悪くて、人生を楽しんでいるキリギリスは全く悪くない!という教え
物語も書き換えられているらしい。
「冬になって困ったキリギリスはアリの蓄えを分けてもらって、楽しくパーティーをして楽しみました」というエンド。
キリギリスが死ぬというところに幼い子供の心を傷つけるからの変更なのか?!
知り合いの保育士サンが言われていた。
「この物語には配慮が必要になる。
子供達が遊んで怠けて努力せずに楽して暮らしておいて、困ったら堅実に生きている人のモノを取ったら済むという狡い考え方にならないようにしないと」
「最近のお金に困ったら簡単に詐欺の手先になってしまうのが増えているのって、こういう物語の書き換えが一因を担ってしまっていないとは言いきれない」と。
私は既存の物語を書き換える必要は無いという風に考えます。
違う物語を作ればいい。
もしくは最後のキリギリスの死ぬところを反省しました!と納めるのもアリだと思います。
物語のラストシーンの挿絵にキリギリスがアリと楽しそうにパーティーをしているようなモノは何か間違っているように思う私は古いのかしら?
アリが悪い!とまでの域まで価値観が変化したことに哀しさを感じる私は昭和の古い人間なんだろうな…
皆さんはどう捉えますか?
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