開放された
私は一人っ子です。
恵まれた環境のように勘違いされていますが、まるで違います。
学生の頃から親には頼れずに大学4回生の頃はゼミだけだったので週6を家庭教師に予備校に学習塾の講師と働きまくり、卒業を前に新古車のジムニーを買って、癌の母親の看病の実家と下宿を行き来していました。
だから、成人式も卒業旅行も行かず。
実家の家が200年の古民家で直す財力も無いので、今の家を建てるのに週7働き、倒れても点滴を打ちながら、骨折してもギックリ腰でも休まなかった。
父親の介護や入院費や母親の看病しながらも、塾、家庭教師、司会業など一切断ることをせずに全ての仕事を受けていた。
断るとフリーランスで自営な私は「断ったら仕事が来なくなるのでは無いか?」という焦燥感に追われていた。
また、父親の最期の入院費の頃は母親も癌の治療時期と重なり、お金を工面するのに必死で、きっとドタキャンする予感のするお客様の分でも数命判断を徹夜してでも鑑定書を作っていた。
もはや、お金を掻き集める!!
それが染み付いていた。
小学校の頃から家に帰れば農繁期は農業や家の仕事を手伝って、挙げ句には内職までして自分のお小遣いを捻出していた私は生活費に追われることにトコトン身についていたのだと思う。
そんな私は仕事を断われ無かった!
断ることが怖かった。
ずっと、誰にも頼れない!
私が家の世帯主なんだから、頑張らなきゃ!!と言い聞かせてきた。
父親をおくってからは母親を旅行に連れて行けるようになってはいました。父親の介護看病の24年間は泊まりの旅行なんて夢のまた夢だったから国内旅行でも行けることが有り難いと・・。
そんな母親も昨年手術をして今は再度介護の日々ですので、今後どれだけお金が必要かは分かりませんが・・・
それでも、やっと受けたく無い仕事は断れるようになりました。
以前の私なら何でもかんでも受けていたでしょうが・・・
納得のいかないお仕事。
私のすべきで無い仕事。
失礼な人。
不義理な人。
そんな方からご依頼は断ることが出来るようになりました。
本当に豊かになれたと思います。
お金への恐怖心を手放せました。
お金を準備しなくっちゃ!!の呪縛から開放されました。
自分の心が嫌がっているのに、そこまでしてお仕事を受けなくっていい!と自分を許せるようになりました。
人に優しく出来るには先ずは自分のことを緩められるようになること。
やっと、ここまで来れました。
この豊かさに感謝です。
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