傍観者

宮部みゆきサンの小説に泣きました!
久しぶりの大泣き。

傍観者のことを書いた殺人の話。

そうですよね。
今は冷たい傍観者が増え淋しい世の中と言えますね。
2ヶ月前にも味わいました。

母親のために救急車を呼ばせてもらった時にご近所の人が救急車の少し離れたところに数人集まってキャーキャーと大騒ぎ。

そんな中、別荘のようにたまにしか来られないお付き合いの無い90歳以上のおじいさんだけが「大丈夫か?」と来られた。
最もご縁の無い人だけが心配をして下さった。

関わらないようにと家の中から覗かれているなら構わない。

しかし、私には一言も掛けずに救急車の少し離れたところからラインかメールをしたりして盛り上がるご近所さんにゾッとした。

他人の不幸は密の味ですね。

いつも見掛けたらご挨拶したり、「暑さ寒さに気を付けて下さいね!」と私は声を掛けていた方々があんなにワクワクと喜ばれている姿に切なさ。

その後にお掃除で出会った時に「お母さん、今度こそは寝たきりか?!」と嬉々として質問されてくるご近所のお年寄り。
哀しい世の中になったものだな!と。

私より若いご近所サン達は心配した声を掛けて下さるのに、いい年をした母親世代の人の他人の不幸が格好の好物とされている世の中。

この世は何か大切なモノを見失ってしまったように感じました。

どこでこの世は道を誤ったのか?!

これからはこういうことが更に進んでいくのだろうか?!

私なら「大丈夫ですか?」「何か助けましょうか?」と声を掛けるか。
または多くの人が集まっておられたら混乱を避けるようにそっとする。

今回は見せられたんだろうな〜と思いました。

『人の振り見て、我が振り直せ!』

見知らぬ人への親切が却って怖いことになることもある。
だから、誰かれには手を差し伸べることの怖さもある。
仇になることもあるから一概には言えないが。

しかし、傍観者は淋しい“いきもの”。
こういう時節だからこそ学びは大きかったです。

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