虚空蔵様①

我が村に虚空蔵様があります。

その昔はこの村の西の山の上にあったものを麓へおろしたとも言われています。

この西の山には1500年前に神仏混合の建物があって、高野山のように回廊があったと言われていて、今もその回廊が残っています。
我が家の山にも石垣や石像や石舞台などが残っています。

この山は岩も多く全国から修験者が修行に来られていて、岩座神の村には何百もの宿坊が嘗て存在していたとも言われている。

さて、あの有名な空海さんは二十代の頃に虚空蔵大菩薩様の元で修行されたと言われている。
(それはここの山では無いかもしれないが…)

それが『虚空蔵求聞持法』。

虚空蔵求聞持法』は決められた作法に則り、虚空蔵菩薩の真言「のうぼうあきゃしゃきゃらばや おんありゃきゃまりぼりそわか 」を1日1万回ずつ100日かけて100万回唱える修行法。 
一日中お堂に籠って真言を唱え続けるのを、その数を数えながら唱える。
集中することが大切なのですが、睡魔が襲い掛かるのを振り切りながらの修行では、途中で数が分からなくなる。
そうすると、一からやり直し。
 この修行法を成満した者はあらゆる経典を瞬時に理解して記憶する能力が得られるという修行法。
膨大な量の経典を記憶するための修行として知られているのですが、成満することが大変に困難な荒行。

これを空海さんは成満されたから、遣唐使として長安の都へ行った時に何千もの世界から修行に来ている僧の中で首席となれたと。
それはこの『虚空蔵求聞持法』をマスターされていたお陰とも。
つまりは、超能力者のような力を授けられたということですね。

そして、空海さんの家系は修験者のお家であったと。
そして、名字は佐伯さんだったそうですが。

私、保育園の頃の話ですが。
まだ、漢字どころかカタカナも平仮名も怪しい時期なのに、紙を見ると『佐伯』を書き続けていたらしい。
私も前世は佐伯姓だったのかな?と家族は思ったそうです。

そして、虚空蔵大菩薩堂様に貼ってある『のぼあきゃしゃきゃらばや おんありゃきゃまりぼりそわか』一発暗記して3歳位から唱えていたらしい。

もしかして、100万回唱えていたら賢い人間になってたかもなのに。
いつも、3回唱えて満足してたらしい。

惜しい!!

今日は虚空蔵大菩薩堂花祭り(甜茶の日)でお参りしてきたので、この話を書きました。
明日へ続く

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